(just simple)











今更だけどオッドアイっていうのは、奇妙。

ひとりに見つめられているのに、ふたりに見られているようで。

どっちがほんもののカカシ先生なんだろう。

憂いを帯びて藍を孕む、深い灰色。

恐ろしく澄んだ紅蓮の色。

何を考えているのか、あまりわからないこの人。

なんでそんなに驚いた顔、してるの?





泣き濡れたエスメラルダ、何で笑ってるの?

その笑顔は、つくりもの? それともほんもの?

それともホラそれはお箸が転がってもなんちゃらの、あれか?

センセイ、よくわかんないんだけど。

ええっと、壊れた? 否、壊した、か・・・?

何を考えているのか、さっぱり・・・





――――――





ねえ、せんせ・・・、も、おわり?

え、え? や、いや、まだ・・・  え、あ、じゃあもうイっていい?

ん・・・いいよ・・・ (再びにっこり)





――――――





・・・もうだめだ、何だこのやり取りは。

それにその笑顔は、サクラ、反則だ。


もうだめ。腰にキた。いく。



チッ・・・

なんだかわからないけど滅茶苦茶に打ち負かされた気分で、思わず舌打ちまで飛び出した。

一瞬で全てから解放され、目指す高みに一気に駆け上る。

オレが果てようとする荒い動きに耐えて、またぎゅうと目を瞑って。

先端をやさしく舐めてやったら あん って可愛い声で啼いた。

何よりあのにっこりに、ほっとした。

今更気づいたけどちゃんと出来たじゃない。

すごいね、濡れてる。 かわいいよ。

いやぁ、かわいくて若い女のコ相手ってのを抜きにしても、このセックスは普段のより数倍、いや、それ以上だぞ。

あぁもう、・・・ごめんサクラ。オレだけ気持ちよくなっちゃってホントごめん。 もう泣いてないよな、大丈夫だな、よし、オッケー。 ああもうキモチイイ。はぁ、だめだイク。出る。 サクラ、もう泣くんじゃないぞ、頼むから。ほんと、センセイ困っちゃうから。 ああ、今度するときにはもっと気持ちよくしてやるから・・・ごめん、でも次は絶対きっとお前もイかせてやるからなー・・・  !!



(ま、機会があればだけどな!)






(続)        














2007/08/01

(満腹感は世界を救い、乙女のたしなみがはたけを救う)


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