目覚めと眠りのあいだを、行きつ、戻りつ。

結局のところ、どちらでも構わなかった。
そんな言葉でくくる、一夜。


呑めない酒を舐めながら、喋り、笑い、食べて、笑う。
空回りする饒舌で隠しながら、また少し呑んで、黙り込んだり。


潤わない身体を繋げることに必要以上の意味を求めるのは構わないけど
でも、相変わらずオマエは慎重すぎるな。
綻びを探るように辿った指は、まるで正気。


小難しい顔して考えてないで、もっと焦りな。
その先が見たいなら、ねぇ、もっと、オマエの隙を見せなよ。

そうじゃないとオレ、また昨日の夜みたいに
カワイイ後輩のために隙を作ってあげなきゃいけなくなるでしょ。


それは、まずいの。


乱れた胸の隙間に入り込む朝日。













2008/01/17

(「みひつのこい」のその先はアナグラムを解いて知る、小さな、小さな。)


→→→   *テンゾウside





works index